このページでは革靴の製造方法の種類と特徴を紹介します。
ソール(靴底)が修理できる製法が知りたい方や、どのような製法があるか知りたい方向けのページです。
よく名前が出てくる名称
甲革→足の甲側で表から見える部分の革
裏革→足の甲側で表から見えない、足と触れ合う部分の革
アッパー→甲革と裏革、その他部品が一体となった部品
中底→靴の内側で足の底と触れる部分の部品
表底→靴で地面と接する部分
中物→中物と中底の間に入れられるクッションの役割をする部品
製法紹介
グッドイヤーウェルテッド製法
特徴
この製法の特徴は靴底を貼り替えて修理が可能なので、修理をすれば長く履くことができること。
履いていく中で「中物」が沈み靴が足に馴染んでくる点です。
作り方
グッドイヤーウェルと製法では「アッパー」と「表底」は直接縫われておらず、「細革」という部材と表底を縫っているため、靴底の交換は主に貼り替えた「表底」と「細革」を貼り付けるのみなので修理による靴へのダメージが少なく、他の製法と比べてソール交換を多くできます。
マッケイ式製法
特徴
この製法の特徴はグッドイヤーウェルト製法と比較して部材が少なくシンプルな作りのため軽いことです。
靴の中を見ると縫い目が見えることが特徴です。
作り方
「アッパー」と「中底」を縫う縫い方は【マッケイ縫い】と呼ばれています。
ステッチダウン製法
特徴
この製法はシンプルで独特の風合いが特徴です。
大人のウォーキングシューズやカジュアルシューズに使用されやすいです。
作り方
①「甲側」の端を外側に向けて「中底」、「表底」と貼り付けてその部分を縫う。
セメント製法
特徴
この製法の特徴は「アッパー」と「表底」を縫わずに接着剤で貼ってから加圧密着することです。
構造が簡単で作業工程が短く、自動機械での量産が出来るため安価な靴で採用されやすいです。
靴底がすり減ったときのソール交換は困難です。
作り方
①「アッパー」「中底」「中物」「表底」を組み合わせる。
② 「アッパー」と「表底」 を接着剤で貼り合わせる。
③加圧密着する
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