月1回これだけやればOK 靴のケア

このページでは靴のメンテナンスについて解説していきます。
靴のメンテナンスは奥が深いですが、本ページでは分かりやすく少ない作業でできることを意識して紹介します。

いきなり難しいことや時間のかかることをやろうとすると疲れちゃいますからね。
今回の靴磨きは慣れれば10分程度でささっとやれます。


気軽に初めて、続けられそうだったら道具を増やし、手間暇をかけていきましょう。

目次

必要な道具


今回はCOLUMBUSさんのブートブラックシルバーラインスターターセットを使用してみました。
一つひとつの道具を解説していきます。

靴は仕事で使用しているREGALのプレーントゥ外羽根を使用します。

シューキーパ

(写真は後ほど追加します)
シューケアをするときは靴に力がかかるので変形しないよう必ず入れましょう。

馬毛ブラシ

ホコリを落としたり磨き込みに使います。
スターターキットの物はコンパクトなサイズで細かいところが磨きやすいです。

ローション(クリーナー)


靴の汚れや古い靴クリームを落とします。
クリームやローション、様々な種類があります。
ローションはクリームのように塊にならないのが良いですね。

シュークリーム

靴に栄養分や油分、水分を補充します。
色付きの物もありますが、靴の履き始めのうちはニュートラルという無色を使用しましょう。

クロス


汚れを落とす時、クリームをのばす時、最後の乾拭きをするときに使用します。
Tシャツの切れ端等で代用可能です。

作業内容

靴紐を外しシューキーパを入れてブラッシング

まずは靴ひもを外します。
シューキーパを入れて全体を馬毛ブラシでブラッシングしてホコリを落としましょう。
面倒な場合は靴紐を外さなくてもokです。
靴紐を外す目的はシュータン(下の写真上部真ん中でブラシで磨いている部分)の手入れをするためです。
忙しかったり気乗りしない時無理にやらず、気が向いたときにきちんとやりましょう。

今回は左足のみやっていきます。
順番は個人で違いますが爪先、タン(靴紐で隠れる部分)、内側、外側、カカトを一通りかけましょう。
ブラッシングは力を入れず革の表面を撫でるようにやさしく行いましょう。

ローションを使って靴全体の汚れ落とし

ローションをクロスに少量取り靴全体に伸ばしながら磨いていきます。
あくまでも汚れを落とすための物なのでいきなり使いすぎず汚れの落ち具合を見てやりましょう。
この時はカカトからやることおすすめします。
ローションを使いすぎるとシミになってしまうので、目立ちにくいカカトで試して問題が無ければ他の部分もやることで失敗した時の影響を減らせます。
また、革の表面を強くこすらず撫でる程度の強さで優しくこすりましょう。

この作業、月一回もやる必要があるかな?
と疑問に思った方、


必要があるんです。

左の汚れを落とす前と右の汚れを落とした後のクロスの違いを見てください。
今回は4回程度しか履いていなくて、撮影のためかなり軽く作業をしてこの状態です。
黒の革靴は色のおかげで分かりにくいですが、片足でこんなに汚れました。

後日右足でガッツリ汚れを落としたらこれ以上にクロスが汚れました。

シュークリームを使って靴に栄養と水分補給


少量をクロスにとり薄く靴全体に伸ばします。

と言いたいところですが、私はでやってしまいます。
色付きのクリームだと指が汚れてしまうので色がニュートラルの場合に限りますが、慣れないクロスを使うよりクリームをとりすぎることが無く、指先の感覚でクリームが無くなってきているのがわかるためです。

クリームは多く使えばいいという物ではないので、米粒程度を指にとり全体に伸ばしてい行きます。
力をこめず優しく伸ばします。

靴磨き

馬毛ブラシ(豚毛ブラシ)で靴全体を磨きクリームを全体に均一に広げ、ツヤを出します。

写真左がケアをする前、右がケアをした後です。
右の方が表面にツヤが出ているのがお分かりいただけるでしょうか?

靴の位置を入れ替えてみました。
手入れした左の靴の方が景色を鮮明に映し出していますね、

靴紐を通す

紐靴を通して終了です。

まとめ

上記で作業が完了となりますが、いかがでしたか?
作業の内容はローションで汚れを落としてクリームで栄養を補給し、磨く。それだけです。
靴の磨き方などのサイトや本を見ると難しい話や作業が書いてあるものもありますが、まずは簡単なやり方でやってみるのが良いのではないでしょうか?

完成後クロスで磨くとピッカピカになるので余力のある方はぜひ自分で試してください。

編集後記
コロンブスのスターターキットの感想。
今回コロンブスのスターターキットを使用してみて誰に適しているか考えたところ、初心者の中でも靴磨きを続けられるか自信が無い人もしくは靴を履き始めるタイミングで使うお金を抑えたい人です。
それ以外の方には物足りない内容と感じました。

理由としては2点有り、ブラシのサイズローション、クリームの量の少なさがあげられます。

①ブラシのサイズについて
左は比較のため自前のブラシを使用した写真、右のスターターキットに入っているブラシを使用した写真と比べると一度のブラシ掛けでブラシの当たる面積が倍以上違います。
当たる面積が大きいメリットは、一度に広い範囲をかけられることと小さい面積の時と同じ力でも分散されて一か所にかかる力が弱くなることと言えます。

ブラシを一度に広い範囲をかけられる方がブラシ掛けにかかる時間が少なくなり、一か所にかかる力が弱くなることで力をかけすぎてしまうことを防げます。
大きなブラシの方が短時間で力加減を気にしすぎず快適にブラッシングができると言えるのではないでしょうか。

②ローション、シュークリームの量が少ないことについて
量が少ないため何回か使用したら新しい物を買う必要が出ます。
量が多い物を買った方が単価が安くなるためお得と言えます。

以上のことからブートブラックシルバーラインスターターキットは靴磨きを体験してみたい人や初期費用を抑えたい人向けと言えます。
一通りの道具が2千円台でそろう点では初心者が気軽に始められて素晴らしいと思いますが、靴磨きを続けられそうな人は別のキットを買うか、バラで集めた方が良いと思います。

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この記事を書いた人

初めての革靴選び、迷わず失敗しないよう情報提供いたします。

レザークラフトを通して革への興味を強め、
革靴の魅力に気づきつつある32歳。

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